2015/01/08

12月FOMC議事録(2014年)

昨年の12月16-17日に行われたFOMCの議事録が発表されました。

  • "辛抱強い"フォワードガイダンスは政策の柔軟性を高めると判断。
  • 4月よりも前の利上げの可能性は小さいと判断。
  • エネルギー価格の低下は米国のGDPや雇用にとってポジティブ。
  • 初回利上げの時期は新たなデータ次第になると強調。
  • 原油やドルの動きは一時的にはインフレを抑制する。
  • 複数のメンバーは利上げ開始後もしばらくは緩和的であることを強調した。

12月のFOMC声明では、ゼロ金利政策維持について、「相当な期間」という文言を修正し、「利上げ開始まで辛抱強くなれる」に変更しました。さらに、今回の変更は政策の変更を意味せず、前回の声明と矛盾していないとしており、過度の早期利上げ期待の高まりを抑える意図がみえました。議事録では、「辛抱強い」フォワードガイダンスは政策の柔軟性を高めると判断したとあるので、これまでより利上げについて一歩前進しながらも利上げはデータ次第という「柔軟性」を重視したということかもしれませんね。

また、FOMC後のイエレンFRB議長の会見で、「辛抱強いは次回数回の会合で動かないことを意味する」「数回の会合は2回を意味する」と述べていましたが、議事録でも「4月よりも前の利上げの可能性は小さいと判断」とありました。

これで、利上げは早くて4月ということになりますが、マーケットは6月の利上げ予想が多いようです。

議事録では、「エネルギー価格の低下は米国のGDPや雇用にとってポジティブ」と最近の原油価格下落が米経済に追い風になるとみているようですが、「原油やドルの動きは一時的にはインフレを抑制する」と、インフレが目標を下振れする懸念もあるともみているようですね。マーケットではこの点に着目して、インフレ期待が高まらずに利上げは年後半にずれ込むという見方も一部にはあるようです。

いずれにしろ、今回の議事録は想定内で、これまでの見方を大きく変えるものではなかったようです。