2015/04/09

3月FOMC議事録(2015年)

3月17・18日に開催されたFOMCの議事録が発表になりました。

  • 労働市場は一段と改善している。
  • ドルと原油価格の安定がインフレ上昇を支援するだろう。
  • 数人の参加者は政策の違いからさらにドルが上昇する可能性があると指摘。
  • 数人の参加者はドルが輸出と成長を抑制と判断。
  • 数人が経済の下振れリスクを懸念。
  • 年内の利上げを支持。
  • 6月の利上げについては意見が分かれる。
  • 数人の参加者は6月の利上げが正当化されると判断。

3月FOMC声明では、「辛抱強い」という文言が削除され、利上げへの道筋が開かれましたが、一方で経済や金利の見通しが引き下げられ、ハト派的な内容という評価が多いようでした。

議事録では、労働市場の改善を認めながらも、ドル高による輸出や成長の抑制が見られ、経済の下振れリスクを懸念している参加者が数人いるということでした。

利上げの時期については、3月FOMC声明がハト派的な内容だったことや、3月雇用統計の非農業部門雇用者数が+12.6万人に減速するなどの結果を受けて、9月以降にずれ込むという予想がマーケットでは多くなっていました。議事録では、6月の利上げについては意見が分かれるものの、数人の参加者が6月利上げが正当化されると判断していることが明らかになりました。これをマーケットでは予想外にタカ派的だととらえたようで、議事録発表後、為替はドル買いで反応したようです。

なお、3月雇用統計発表後のFOMC投票権のある連銀総裁の発言では、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁は、「3月雇用統計は極めて強いシグナルと受け止めない」「天候が最近の雇用市場の成長を弱めた」と、3月雇用統計の非農業部門雇用者数の減速は悪天候の影響で一時的なものであるという見方を示していました。また、「経済成長が減速すれば利上げを先送りする可能性」としながらも、「6月利上げを検討するシナリオは想像可能だ」と6月利上げの可能性を示していました。

ロックハート・アトランタ連銀総裁は、「景気減速が進行中であると結論付ける用意はまだできていない」としながらも、「6月ではなく7月か9月の利上げに賛成」と6月利上げに否定的な見解でした。

3月雇用統計が予想より悪かったことは、悪天候の影響で一時的なものなので6月利上げの可能性は残されているという見方と、景気減速と結論付けることはまだできないが7月以降にしたいという見方があるということのようでした。

マーケットでは6月利上げ予想は少なくなりつつあったので、FOMC議事録で6月利上げの可能性が話し合われたことはタカ派的な内容だったという評価でした。