2015/05/21

4月FOMC議事録(2015年)

4月28日・29日開催分のFOMC議事録が発表されました。

  • 多くの参加者は6月利上げの可能性が低いと判断。
  • 2015年初期の減速は一時的。
  • 経済見通しの不確実性は増したと認識。
  • 6月利上げは概して除外されない。
  • 利上げのタイミングについて様々な意見がある。
  • ドルは当面成長の足かせとなる。
  • ほとんどの参加者は最近の弱い指標にも関わらず、原油安やその他一時的な要因が収まればインフレや経済は改善すると期待している。

4月のFOMC声明の時には、利上げ時期についての言及がなく、そのためにマーケットでは「6月利上げは残った」と見る向きと、最近の米経済指標の弱含みをみると6月利上げは困難と見る向きがありました。

4月FOMC議事録では、「6月利上げは概して除外されない」と6月利上げの可能性に含みをもたせながらも、「多くの参加者は6月利上げの可能性が低いと判断」と6月利上げに消極的な参加者が多いということでした。

これまで利上げはスケジュール的に行われるものではなく、経済指標の結果を精査して決めると言われてきたので、経済状況次第では6月利上げは除外されないと原則論を述べたにすぎず、実際は6月の利上げの可能性はかなり低いということなのではないかと思われます。

3月のFOMC声明では、「4月の会合でFF金利を引き上げる可能性は依然として低いと判断」と述べられており、4月のFOMCではその通りに利上げは行われませんでした。ちなみに、3月FOMC声明発表後のイエレンFRB議長の会見では、「4月会合後の利上げの可能性を否定しない」と原則論が述べられていました。

しかし、「利上げのタイミングについては様々な意見がある」とあるので、全員一致した見解というものはまだないということなのでしょう。

第1四半期の米経済減速については、4月FOMC声明通りに一時的なものであると述べています。また、ほとんどの参加者は、「原油安やその他の一時的な要因が収まればインフレや経済は改善すると期待している」と今後については楽観的にみているようですが、「経済見通しの不確実性は増したと認識」もされているので、マーケットでは利上げ時期をめぐってより一層神経質な動きが続く可能性がありそうです。