2016/08/25

7月FOMC議事録(2016年)

所用で7月FOMC議事録発表後すぐに更新できず、すみませんでした。
これからも更新を続けていく予定なので、よろしくお願いします。

7月FOMC議事録は、あまりリサーチできなかったので申し訳ありませんが簡易版でお届けします。

  • 早期利上げに関して見解が分かれた。
  • 一部参加者は早期利上げを主張。
  • 多数の参加者は英EU離脱決定を受けた市場の不透明感が後退したとの見解。
  • 多数の参加者は低金利長期化の金融市場へのマイナス影響に懸念。
  • 何人かの参加者が、利上げにはインフレ目標達成に更なるデータが必要。

「早期利上げに関して見解が分かれた」とありますが、タカ派急先鋒のジョージ・カンザスシティ連銀総裁を中心とした早期利上げ派と、慎重な姿勢を崩さないそれ以外の早期利上げ慎重派で意見が分かれているということのようです。

7月FOMC議事録後の発言も含めた連銀総裁らの発言を見てみると、

早期利上げ容認派
  • ダドリー・ニューヨーク連銀総裁(FOMC投票権有)ハト派「利上げの時期にじわじわと近づいている」「9月の利上げはあり得る」
  • ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(FOMC投票権無)中道派「年内利上げは依然として適切」
  • ロックハート・アトランタ連銀総裁(FOMC投票権無)中道派「米利上げ、少なくとも今年1回は適切だろう」「9月利上げの可能性を排除しない」「今年2回の利上げは依然として想定が可能」
  • カプラン・ダラス連銀総裁(FOMC投票権無)「データが支援するのであれば9月の利上げは十分検討する可能性がある」「雇用の伸び鈍化は米国が完全雇用に近づいていることを示唆」「インフレ率は中期的に2%に向けて加速する見込み」
  • エバンズ・シカゴ連銀総裁(FOMC投票権無)ハト派「今年は1度の利上げが恐らく適切だろう」「2018年末までに2%のインフレ達成はないだろう」

早期利上げ慎重派
  • ブラード・セントルイス連銀総裁(FOMC投票権有)タカ派「今後2-3年間で利上げは一度のみになるだろう」「金利を動かす適切な時期は良い経済ニュースが伝わったあと」

ハト派で知られるダドリー・ニューヨーク連銀総裁とエバンズ・シカゴ連銀総裁が、年内1回程度の利上げを支持しています。また、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁は9月FOMCでの利上げの可能性についても言及しています。

逆に、タカ派と目されていたブラード・セントルイス連銀総裁は、「今後2-3年間で利上げは一度のみになるだろう」とハト派的な考えに転向しています。

利上げはデータ次第という前提と、すべての会合で利上げの可能性は否定しないという原則を踏まえて見る必要がありますが、9月FOMCでの利上げの可能性について言及した連銀総裁が複数出てきたことで、7月FOMC声明で9月利上げについて言及がなく9月は利上げなしという見方に傾いたマーケットにとっては、予想を修正することになったようです。

ただ、それでもなおマーケットの9月利上げ予想は多くはない模様で、FOMC参加者らとの温度差が開いている状況のようです。