2016/10/13

9月FOMC議事録(2016年)

9月20~21日開催分のFOMC議事録が昨日発表されました。

  • 複数の参加者が利上げを主張。
  • 金利の据え置きは僅差の決定だった。
  • 幾人かの参加者、比較的早い利上げを予想。
  • 大部分の参加者、リスクはほぼ均衡と判断。
  • 多くの参加者、労働市場のスラックは残っていると判断。
  • 完全雇用のアンダーシュート、利点と代償を協議。
  • 多くの参加者、インフレ圧力の兆候はほとんどないと判断。
  • 一部の当局者、海外の下振れリスクをなお重要視。

9月FOMC声明では、投票権持ちの連銀総裁の中でジョージ・カンザスシティ連銀総裁(超タカ派)とメスター・クリーブランド連銀総裁(タカ派)、ローゼングレン・ボストン連銀総裁(中道派)が金利据え置きに反対し、0.50-0.75%への利上げを主張しました。それが、議事録の「複数の参加者が利上げを主張」「金利の据え置きは僅差の決定だった」という文に現れています。また、「幾人かの参加者、比較的早い利上げを予想」とあるので、同様のメンバーがそのように考えているものと思われます。

一方で、「多くの参加者、労働市場のスラックは残っていると判断」「多くの参加者、インフレ圧力の兆候はほとんどないと判断」とあり、それが9月FOMC声明での「利上げの根拠が強まっているが、目標に向かって進展が続くさらなる証拠を当分の間待つことを決めた」ということにつながってくるものと思われます。年内のFOMCは11月1~2日と12月13~14日の2回ですが、11月は大統領選の直前なので利上げは難しいとすると利上げ可能なのは12月の1回のみともいえそうです。12月のFOMCまでに10月分と11月分の雇用統計が発表されるので、そのデータを見てからということになりそうです。

7月FOMC議事録で書きましたが、9月FOMC前に、FOMC関係者が9月利上げや年内利上げの可能性について言及するということがありました。投票権持ちのダドリー・ニューヨーク連銀総裁や、9月FOMC声明に書きましたが他にもフィッシャーFRB副議長やパウエルFRB理事も利上げに前向きな発言をしており、条件が整えば利上げに前向きというメンバーは多く、雇用統計をはじめ米経済指標の結果や海外要因による波乱がないことが前提ですが、12月FOMCでの利上げへのハードルはあまり高くないのではないかと思われます。