2016/11/24

11月FOMC議事録(2016年)

11月1~2日開催分のFOMC議事録が昨日発表されました。

  • 幾人かの参加者は比較的早い利上げが適切と指摘。
  • 雇用市場が過熱すれば安定にリスクと多くの参加者が指摘。
  • ほとんど全ての参加者が短期的な経済見通しのリスクは概ね均衡していると指摘。
  • 幾人かの参加者はFRBの信頼性を保つため12月に利上げを行うべきと主張。
  • 一部の参加者は労働市場のスラックが存続していると判断。
  • 一部の参加者は労働市場は完全雇用、または近いと判断。

米大統領選は大方のメディアの予想を裏切り、トランプ氏勝利に終わりました。トランプ氏勝利の場合、マーケットはドル安、株安で大荒れになるという予想が多かったですが、開票序盤こそトランプ氏優勢の報道で円高ドル安に進みましたが、トランプ氏勝利が決定的になると、減税・大幅な財政出動期待でドル高に反転しました。異例づくめの大統領選でしたが、マーケットの反応も事前予想を裏切るものでした。

一日でマーケットの環境は激変してしまいましたが、11月のFOMC議事録は大統領選前のものになります。

11月FOMC声明では、12月利上げについてのはっきりとした言及はなく、大筋の内容も9月FOMC声明時のものとあまり変わりがなく、無難な内容となっていましたが、議事録によると「幾人かの参加者はFRBの信頼性を保つため12月に利上げを行うべきと主張」と12月利上げについて取り上げられたようです。

トランプ氏勝利のマーケットの反応は株安などのネガティブなものではなかったので、利上げの環境的には支障にならないものだったと言えそうです。

大統領選後のFOMC投票権持ちの参加者の発言を見ると、

  • イエレンFRB議長11/17「利上げは比較的早いことが適切だろう」
  • フィッシャーFRB副議長11/11「段階的な緩和解除の論拠はかなり強い」
  • メスター・クリーブランド連銀総裁11/16「今利上げを行うことが適切」
  • ローゼングレン・ボストン連銀総裁11/15「11月のFOMC声明は12月利上げの可能性と整合している」「利上げを長く待ちすぎるリスクを考慮すべき」
  • ブラード・セントルイス連銀総裁11/18「12月の利上げ支持に傾いている」
  • ジョージ・カンザスシティー連銀総裁11/18「利上げは遅いより早いほうが好ましい」

投票権持ち10人中過半数の6人は早期利上げ・12月利上げに前向きと思われるので、大きな環境の変化がない限り、12月利上げの可能性はかなり高いと思われます。

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