2017/02/23

2月FOMC議事録(2017年)

1月31日~2月1日開催分のFOMC議事録が発表されました。

  • 幾人かの参加者は景気が予想通りなら利上げはかなり早期になると予想。
  • 多くの参加者は政治的な不透明感があるものの、短期的な経済リスクは概ね均衡していると指摘。
  • 数人の参加者は経済の下振れリスクはドル高に関連していると指摘。
  • 大半の参加者は緩やかな利上げペースが適切との認識を示した。
  • 多くの参加者は著しいインフレリスクはかなり低いと判断。
  • インフレ圧力が高まった場合にも対応する十分な時間がある。

前回の2月FOMC声明では、次回利上げについての言及がありませんでした。

2月FOMC声明後、イエレンFRB議長が「引き締めを待ちすぎるのは賢明ではない」「今後数回の会合で利上げすることは適切」とタカ派的な内容の発言をし、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁も「FRBは今後数カ月内にさらに利上げと予想」とイエレンFRB議長に沿った発言をしました。また、パウエルFRB理事は「3月利上げの可能性はある」、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁も「3月利上げを排除せず」と発言し、3月利上げに言及する関係者も現れ、マーケットの3月利上げの予想期待も若干上昇しました。

2月FOMC議事録では、3月利上げについて確認したいというマーケットの見方がありました。2月FOMC議事録の内容は、「幾人かの参加者は景気が予想通りなら利上げはかなり早期になると予想」と早期利上げについての言及はありましたが、「多くの参加者は著しいインフレリスクはかなり低いと判断」「インフレ圧力が高まった場合にも対応する十分な時間がある」などと利上げに対する切迫感が感じられず、その点でハト派的とマーケットの多くは判断したようです。

現在のところ、10人の投票権持ちの関係者の中で、3月利上げもありうると述べているのは、

パウエルFRB理事(中道派)
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(タカ派)
カプラン・ダラス連銀総裁(タカ派)「利上げは早めに実行するべき」

の3人で、数カ月以内に利上げとしているのは

イエレンFRB議長(ハト派)
ダドリー・ニューヨーク連銀総裁(ハト派)

の2人です。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(ハト派)は、「金融政策は引き締めすぎるより緩和しすぎるほうが良い」と利上げに若干後ろ向きな発言をしています。

FRB理事は、イエレンFRB議長に沿った投票をすると思われるので、数カ月以内に利上げとしているイエレンFRB議長を納得させるような好調な米経済指標が続けば3月利上げの下地が整うと言えるかもしれません。

また、「政治的な不透明感」に言及されているように、トランプ政権に対する不透明感があると思われますが、3月FOMCまでにはトランプ政権の減税策や財政出動政策の具体的な内容が明らかになると思われるので、その内容次第では3月に利上げされるという可能性も出てくると思われます。

一方、マーケットでは3月よりも5月のFOMCで利上げされるのではないかという予想が多いようです。

いずれにしろ3月利上げの可能性については、3月FOMCまでの米経済指標とトランプ政権の政策を注視していく必要があると思われます。