2017/02/02

2月FOMC声明(2017年):景気判断前向きも次回利上げ示唆なし

1月31日~2月1日に行われた今年最初のFOMCの声明が発表されました。
政策金利は、市場予想通り0.50~0.75%に据え置きでした。

  • 金融政策のスタンスは引き続き緩和的。
  • その結果、労働市場の状況がさらに強化されインフレが2%に戻っている。
  • インフレ率は直近の四半期で加速したが依然として低水準。
  • 経済状況はFF金利が緩やかな引き上げのみ正当化すると予想。
  • 労働市場は引き締まり続け、経済活動は穏やかなペースで拡大している。
  • 今回の決定は全会一致。
  • 保有する政府機関債とMBSの償還元本をMBSに再投資し、米国債の償還金を新発債に再投資する既存の政策を維持。
  • FF金利の水準が十分に正常化されるまでそうすると想定。

いよいよトランプ新政権が始まりましたが、矢継ぎ早に大統領令を出して行動力とスピーディーさをアピールしているようですね。しかし、減税や財政出動政策の詳細はまだ明らかにされず、その点ではもう少し様子見という感じかもしれません。

さて、今年最初のFOMCの声明が発表されました。トランプ政権発足後の最初のFOMCになります。

マーケットでは、大きな変化はなく無難な内容だろうという予想が多かったようです。注目点としては、今年3回利上げが見込まれていますが、次回利上げについての言及があるかどうかという点でした。

内容的には、「労働市場の状況がさらに強化されインフレが2%に戻っている」「労働市場は引き締まり続け、経済活動は穏やかなペースで拡大している」など、引き続き前向きな景気判断がなされている一方で、「インフレ率は直近の四半期で加速したが依然として低水準」とインフレ率の低水準を懸念する文言があり、これによって、今年中盤まで利上げはないのではないかと予想するアナリストが一部いるようです。米消費者物価指数は前年比で12月はコア指数と共に2%を超えていますが、FRBが重視するPCEコアデフレーターは、12月は+1.7%と目標の2%に届いていません。

注目点だった次回利上げについてですが、言及はありませんでした。そのため、今回の声明は若干ハト派的だったとみる向きが多いようです。

トランプ大統領の言動が予測不能すぎて不確実性が高すぎ、次回利上げに言及するのはもう少し様子を見たいというところもあるように思われます。