2017/06/15

6月FOMC声明(2017年)金利引き上げ、バランスシート縮小の内容を公表

6月13日~14日に開催されたFOMCの声明が発表されました。
政策金利は、市場予想通り1.00~1.25%に引き上げでした。

  • 労働市場は引き続き強く、経済活動は今年これまでのところ徐々に上昇している。
  • 金融政策のスタンスは引き続き緩和的。
  • その結果、労働市場の状況がさらに強化されインフレが2%に戻っている。
  • 経済状況はFF金利が緩やかな引き上げを正当化すると予想。
  • 雇用の伸びは緩やかだが堅調で、失業率はここ数カ月で低下した。
  • 金融政策スタンスの段階的な調整に伴って経済活動は緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は幾分さらに強まると予想。
  • 保有債の償還資金再投資については当初は米国債が月額60億ドル、MBSが月額40億ドル縮小し、3カ月ごとに上限を引き上げて1年後には米国債が月額300億ドル、MBSが月額200億ドル縮小する。
  • カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁はFF金利を据え置くことが望ましいとして反対。
  • インフレの動向を注視する。

  • 2017年末までのFF金利見通し(中央値): 1.375%(前回1.375%)
  • 2018年末までのFF金利見通し(中央値): 2.125%(前回2.125%)
  • 2019年末までのFF金利見通し(中央値): 2.938%(前回3.000%)

  • 2017年GDP見通し: 2.2%(前回2.1%)
  • 2018年GDP見通し: 2.1%(前回2.1%)
  • 2019年GDP見通し: 1.9%(前回1.9%)

すでにマーケットでは織り込まれていましたが、政策金利は1.00~1.25%に引き上げられました。

今回のFOMCの注目点は、最近米経済指標が芳しくないものが続いていいたために2017年末までのFF金利見通し(中央値)が下方修正されるのではないかという点と、バランスシート縮小の内容に言及されるかどうかということでした。

2017年末までのFF金利見通し(中央値)は前回と同じ1.375%で、あと1回の利上げを見込んでいるということで変化はありませんでした。

5月FOMC声明
では、「第1四半期の成長減速は一過性となる可能性が高い」との判断で、「経済活動は減速したにもかかわらず、労働市場は引き続き強まった」と経済活動の減速に言及していましたが、6月FOMCでは、「労働市場は引き続き強く、経済活動は今年これまでのところ徐々に上昇している」「雇用の伸びは緩やかだが堅調で、失業率はここ数カ月で低下した」と強気の見方をしているようです。

バランスシートの縮小については、「保有債の償還資金再投資については当初は米国債が月額60億ドル、MBSが月額40億ドル縮小し、3カ月ごとに上限を引き上げて1年後には米国債が月額300億ドル、MBSが月額200億ドル縮小する」と具体的に公表してきました。

すでに3月FOMC、5月FOMCで「大方の参加者はバランスシート縮小を今年開始することを支持」と表明されていたので、今回早くも内容に踏み込んだことについてはサプライズはないものと思われます。


FOMC声明後に行われたイエレンFRB議長の記者会見の内容は次の通りです。

  • 適切な時期になれば保有資産の正常化に着手する。
  • 今後数年にわたって段階的な利上げが妥当。
  • 今年からバランスシートの縮小に着手すると予想。
  • バランスシート縮小の終了はおそらく数年先になる。
  • 株式市場が昨年大幅に上昇したことは認識している。
  • 金融状況を目標にしていない。
  • バランスシート縮小は比較的早期の実行があり得る。

おおむね想定内の内容と思われますが、「バランスシート縮小は比較的早期の実行があり得る」という文言にマーケットはドル買いで反応したようです。