2017/10/12

9月FOMC議事録(2017年)

9月19日~20日開催分のFOMC議事録が発表されました。

  • ほとんどの参加者は追加利上げはインフレが上昇する確信が持てる今後のデータ次第と指摘。
  • 多くの参加者は低インフレが一時的な要因のみではないと懸念。
  • 少数の参加者は低インフレが続かなくなるまで利上げを先送りすべきと指摘。
  • 複数の参加者はハリケーンは第三四半期のGDPに影響を与えるが年末までには持ち直すと指摘。

9月FOMC議事録では、「多くの参加者は低インフレが一時的な要因のみではないと懸念」とあり、「ほとんどの参加者は追加利上げはインフレが上昇する確信が持てる今後のデータ次第と指摘」と、低インフレへの懸念が色濃く表れていました。9月FOMC声明後のイエレンFRB議長の会見でも、「今年の低調なインフレは謎」「軟調なインフレが続けば金融政策の変更が必要」などと低インフレについての懸念が語られていました。

マーケットでは、インフレへの懸念が強いとみてドルは軟調になったようです。

しかし、9月FOMCでの2017年末までのFF金利見通し(中央値)は 1.375%で、なお年内1回の利上げが見込まれており、9月FOMC議事録でも「少数の参加者は低インフレが続かなくなるまで利上げを先送りすべきと指摘」と、利上げを先送りするべきと考えているのは少数派ということでした。低インフレへの懸念は強く、インフレが上昇する兆候がみたいということですが、それでもなお年内1回は利上げしたいと考える参加者が多いということのようです。

ちなみに、FOMC投票権持ちで利上げを先送りするべきと述べているのは、ハト派のブレイナード理事、エバンス・シカゴ連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁らです。タカ派から中道派に転じたのか、カプラン・ダラス連銀総裁は「追加利上げの検討にあたってインフレ前進の証拠を注視したい」と述べています。逆に、タカ派のハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は「12月に3回目の利上げを予想」と述べています。

また、9月雇用統計での非農業部門雇用者数は、市場予想+8.0万人に対して-3.3万人と、大型ハリケーンの影響で悪化しましたが、影響は一時的とみているようです。

9月FOMC議事録の内容は、ほぼ想定内の内容とみる向きがマーケットには多いようで、12月利上げの確率はあまり変化していない模様ですが、9月FOMC声明でも述べましたが、今後のインフレの動向を注視していく必要はありそうです。

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