2018/06/14

6月FOMC声明(2018年)年4回(年内後2回)の利上げに上方修正

6月12日~13日に開催されたFOMCの声明が発表されました。
政策金利は、市場予想通り1.75%~2.00%に利上げされました。

  • 労働市場が引き続き強化され、経済活動が堅調に上昇していることを示している。
  • 経済見通しへのリスクはおおむね均衡。
  • 長期的なインフレはならしてみるとほぼ変わらず。
  • 前年比ベースのインフレと食料・エネルギーを除くインフレは2%に近づいた。
  • FFの目標範囲のさらなる段階的な上昇は、経済活動の持続的な拡大や労働市場の力強い状況、中期的に対称的な2%の目標に近いインフレと一致すると予想。
  • 最近のデータによると、家計支出の伸びが上向き、設備投資は引き続き堅調に推移している。
  • ここ数カ月で雇用の伸びは平均して強く、失業率は低下している。
  • 政策を全会一致で決定。

6月FOMCでは、0.25%の利上げがほぼ確実視されていたので、市場予想通りの結果になりました。

文言では、「FF金利は今後しばらく中長期的に有効となる水準を下回る可能性が高いと予想している」を削除しました。これをタカ派的とみる向きが多いようです。

「労働市場が引き続き強化され、経済活動が堅調に上昇していることを示している」と、「緩やかに上昇」から「堅調に上昇」へ上方修正され、経済活動の強気な見方が示されました。

また、「中期的に対照的な」という文言が維持され、インフレが目標の2%を上回ることを容認することを変えてはいないようです。

さて、6月FOMCではドットチャートが公表されましたが、年4回(年内後2回)の利上げに上方修正されるかが注目点でした。

  • 2018年末までのFF金利見通し(中央値): 2.4%(前回2.1%)
  • 2019年末までのFF金利見通し(中央値): 3.1%(前回2.9%)
  • 2020年末までのFF金利見通し(中央値): 3.4%(前回3.4%)

2018年末までのFF金利見通し(中央値)は、前回の2.1%から2.4%へ上方修正され、年4回(年内後2回)の利上げを見込んでいるということになりました。

また、2019年末までのFF金利見通し(中央値)は、年3回の利上げを見込んでいることになります。

  • 2018年GDP見通し: 2.8%(前回2.7%)
  • 2019年GDP見通し: 2.4%(前回2.4%)
  • 2020年GDP見通し: 2.0%(前回2.0%)

GDP見通しでは、2018年が前回2.7%から2.8%へ上方修正されました。


FOMC声明後に行われたパウエルFRB議長の記者会見の内容は次の通りです。

  • 米経済は非常に良好。
  • 失業率とインフレは低い。
  • 来年1月から毎回のFOMC終了後に記者会見を行う意向。
  • 最近のインフレ指標は心強い。勝利宣言には時期尚早。
  • フォワードガイダンスを削除するのに適切な時期。
  • FRBは緩やかな追加利上げを想定。
  • 2020年のFF金利見通しは長期的水準をやや上回る。
  • インフレに関する考えは3月から変わっていない。
  • 金利は比較的早期に中立水準になるだろう。

来年1月から、毎回のFOMC終了後に記者会見を行う意向ということで、マーケットとのコミュニケーションを密に取ろうということのようです。今までは、毎回のFOMCで利上げの可能性はありうるという意見が多くの関係者から発せられていましたが、実際はFRB議長の記者会見のあるFOMCで利上げされており、来年からの変更で、毎回のFOMCで利上げの可能性がありうるということも想定され、マーケットはドル買いで反応したようです。


6月FOMCは、すでに事前予想でも多く見られましたがドットチャートが年4回(年内後2回)の利上げ見込みに上方修正されたことや、「FF金利は今後しばらく中長期的に有効となる水準を下回る可能性が高いと予想している」という文言が削除されたことでタカ派的な内容だったとみる向きが多いようです。